COP21の見通し

 昨年のCOP20以後、今年になって3回のADPが開催され交渉が進められていますが、まだ交渉テキスト*8は85頁もあります。
 ADPの共同議長が提案している「パリ合意」と「COP決定」の構成案は表1及び表2のとおりですが、合意しなければならないことは、ここに記載されているものだけではなく、①採択されるパリ合意の法的拘束性、②削減目標の法的拘束性、③締約国のINDCの差異化の方法と態様、④目標の水準の設定とその報告・検証制度、⑤目標年、目標期間、共通の削減量の計算方法など、多岐にわたります。
 また、今回のCOP21で2℃未満目標を実現する削減目標に合意することは困難と思われ、今後2℃未満目標に向けて目標水準を上げていく仕組み、プロセスに合意する必要があります。さらに、削減のためには、政府だけでなく地方自治体、事業者、市民などの様々なステークホルダー(利害関係者)の取り組み、行動が必要で、こうした様々なステークホルダーに対する向かうべき方向性とビジョンの明確化も必要です。
 今回のCOP21で2020年以降の新たな枠組みについてすべての合意をすることが難しいのであれば、COP21で積み残した課題についての2015年以降の交渉事項、交渉計画にも合意する必要があります。

*8 Streamlined and consolidated text、Version of 11 June 2015 @ 16:30、http://unfccc.int/files/bodies/awg/application/pdf/adp2-9_i3_11jun2015t1630_np.pdf
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