京都議定書の運用ルールの 交渉

 COP3で京都議定書が採択されましたが、COP3は先進国の削減数値目標の交渉に終始し、採択さ れた京都議定書の運用ルールについては、ほとんど白紙の状態でした。とりわけ、吸収量を自国の目標達成に利用できるとされた森林などの吸収源の取り扱い、京都メカニズムと言われる共同実施・排出量取引・クリーン開発メカニズム(CDM)の解釈や運用ルールが課題として残されていました。とりわけ、CDMは「京都の驚き」と言われるように、先進国の排出削減義務の不履行への制裁金を原資とするクリーン開発基金の提案が、アメリカなどの提案でまったく違った制度として、議定書に規定されたので、大多数の締約国にとってまさに「驚き」で、CDMとは何かについても、共通の理解はなかったと言ってよいと思います。また、遵守手続についても、議定書18条が、京都議定書の第1回会合において遵守手続を決定するとされていましたが、不遵守の場合の措置などは白紙の状態でした。
 COP3の翌年にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたCOP4は、2000年のオランダのハーグでのCOP6までに京都議定書の運用ルールについて合意するとするブエノスアイレス行動計画を採択しました。

表1 条約・議定書交渉の経過   
国際的な取り組み
2000 COP6(ハーグ)決裂。アメリカ:ブッシュ共和党大統領当選。
2001 アメリカ:京都議定書交渉から離脱。
COP6.5(ボン): 京都議定書の運用ルールについて政治的合意。
COP7(マラケシュ): 京都議定書の運用ルールの合意(マラケシュ合意)。
2005 京都議定書発効 
COP11/CMP1(モントリオール);AWGkP, 長期的対話の開始。
2007 IPCC第4次評価報告書
COP13/CMP3(バリ);バリアクションプラン、AWGLCA開始。
2008 G8(洞爺湖サミット)で2050年世界の総排出量半減目標に合意。
2009 COP15/CMP5(コペンハーゲン):合意に失敗。
2010 COP16/CMP6(カンクン):カンクン合意
2011 COP17/CMP7(ダーバン):ダーバンプラットホームを設立。
2015 COP21/CMP11(パリ):2020年以降の新たな枠組み合意?
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